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外壁塗装に使われる塗料の種類と特徴、選び方のポイントを紹介

外壁塗装に使われる塗料の種類と特徴、選び方のポイントを紹介

家の外壁リフォームを検討する際、塗装に使用する塗料の種類や耐久性、選び方について、事前に把握しておきたいと思う方も多いのではないでしょうか。

本記事では、外壁塗装の塗料の選び方のポイントや、一般的に使用される主な塗料の種類について解説をしています。

最終的にはリフォーム会社や、塗装業者と相談して決めるべきですが、ご自身でも基本的なことを知っておきたいという方は、参考にしてください。

外壁塗装の塗料選びのポイント

塗料を選ぶ際に押さえておきたいポイントは、大別すると以下の3つになります。

・耐久性
・機能性
・色

耐久性

外壁塗装に使われる塗料には、その種類によって耐用年数が変わってきます。短いもので3~8年。長いものだと15年以上にもなります。

そのため、単純に価格の安さだけで選ぶと後悔することになるので注意が必要です。

短いスパンで塗り替えが必要になると、その度に工事代や足場代がかかるため、かえって出費が多くなってしまうことも考えられるからです。

機能性、付加価値

塗料を選ぶ際、自分の住宅環境に合った性能を持つ塗料を選ぶことも大切です。

・防水・耐水性

伸縮性の高い塗膜を形成することで、外壁材にひび割れが起きた際に、塗膜が割れるリスクを抑え、雨水の侵入を防いでくれる効果が期待できます。

・遮熱・断熱

塗装面が高温になるのを防いだり、熱を伝わりにくくする機能のことです。夏は室内の温度を下げる働きがあったり、冬は室内の温度を逃がさず保温したりする効果が期待できます。

・光触媒・無機塗料

塗装面に汚れが付着しにくかったり、汚れの自浄作用があったりする塗料のことです。代表的な防汚機能を持つ塗料としては、光触媒や無機塗料などがあります。初期費用は多少高くなりますが、メンテナンスは楽になりますし、耐用年数も長いことから、長期的にはコストパフォーマンスの高い塗料だと言えます。

注意点としては、光触媒や無機塗料を使用した場合、次回塗装する際に専用の下塗り塗料を使用する必要があります。

・防カビ・防藻

塗装面にカビや藻の発生を抑える機能を持つ塗料です。カビや藻は、美観を損なうだけでなく、健康被害へとつながる可能性もあるため、繁殖しやすい環境にあるなら防カビ・防藻塗料が効果的となります。

快適な住空間を維持するために、塗料の機能面も目を向けたいポイントです。

車通りの多い道路に面していると排気ガス等で外壁が汚れやすくなります。また、隣家との距離が近い建物ですと、湿気でカビや苔が生えやすくなります。

そうした環境にある場合、防汚機能や防カビ・防藻機能はメンテナンスコストを下げてくれます。また、遮熱・断熱塗料を選ぶことで、光熱費の軽減にもなるでしょう。

使用する塗料にもよりますが、一度外壁塗装をしたら10年近く塗装した色と付き合っていくことになります。気に入らなったからといって、簡単に塗り直すことはできないので、色選びも重要な要素です。

・面積効果を考慮する
・ツヤの有無でも印象が大きく変わる
・近隣の家とのバランスを考える
・立地条件も考慮する

イメージしていた色と違うというのが最も多い失敗になります。

カタログや色見本で見ていた色のイメージと、実際に塗装した外壁の仕上がりが、かけ離れていたということも珍しくありません。

その主な原因は面積効果によるもので、明るい色は面積が広がるほどに明るく感じ、暗い色は面積が広くなるほど暗く感じます。

外壁の色で失敗したくない場合は、希望の色で塗装されている家を参考に選ぶとよいでしょう。

また、ツヤの有無でも色の印象は大きく変わります。晴れた太陽光の下で、光を当ててツヤの具合も事前に確認しておいた方が安心です。

そのほか注意すべき点としては、近隣の家の色を見て、溶け込むようにするのか、敢えて目立たせるのかも考える必要があります。また、車通りの多い立地や隣家との距離が近い場合は、汚れが目立たない色にすることも重要になるでしょう。

水性と油性の違い

外壁塗装で使用される塗料には水性と油性とがあります。両者でどのような違いがあるのか、それぞれの特徴を見ていきましょう。

水性塗料の特徴

・希釈剤に水を使用しているので、臭いがきつくない
・シンナーを含まないため引火の危険がない
・1液型で水性塗料は施工後の不具合が起きにくい
・乾燥が完了するまでに時間がかかり、その間は水に弱い(天気のよい日に施行する必要がある)

油性塗料の特徴

・安定した耐久力がある
・乾燥が早い
・溶剤として使われるシンナーの臭いが強く、引火性が高い
・最近は弱いシンナーでも溶かせる「弱溶剤」塗料もある

以前は油性の方が高性能とされてきましたが、最近では水性と油性とで大きな性能差がなくなってきたため、今は水性が外壁塗料の主流となってきています。

環境問題や安全性を考えると、今後さらに水性塗料の割合が増えてくると考えられます。しかし、外壁の材質によっては油性を選ばなくてはならない場面もあります。

1液型と2液型の違い

1液型は塗料+溶剤(水orシンナー)で塗装するもの。2液型は塗装+硬化剤+溶剤(水orシンナー)で塗装するものを言います。

簡単に言うと、硬化剤が入っていて、そのまま使用できるのが1液型。使用直前に硬化剤と混ぜる必要があるのが2液型です。

1液型の特徴

・価格が安い
・保管できる期間が短い
・流通している水性塗料の多くは1液型

2液型の特徴

硬化剤を入れる 雨の日でも濡れる 梅雨の時期とか湿気が高い時でも作業できる

・価格が高い
・混ぜる前の状態では長期保存が可能
・耐用年数が長い
・密着性が高い
・取り扱いが難しく、施工には技術が必要

1液型、2液型それぞれに特徴があり、塗装物や使用場所によって最適な液型は異なってきます。判断の難しい部分になるため、リフォーム業者や塗装業者と相談して決めるのがよいでしょう。

海岸沿いに住んでいる場合は、塩害を防ぐために耐久性の高い2液型で保護した方が安全です。

外壁塗装に使われる主な塗料の種類と特徴

外壁塗装に使用される塗料には、さまざまな種類があります。それぞれ耐用年数や価格、特徴が異なるので、外壁塗装を検討する際はどんな塗料があるのか、ある程度把握しておきましょう。

アクリル塗料

アクリル塗料は最も安価で、耐用年数は3~8年程度と短くなります。塗料としての歴史が長いため、カラーバリエーションの多いことが特徴です。

ただし、耐久性が低いため外壁塗装後またすぐに塗り直しが必要になってしまうという欠点があります。とりあえず安い価格で塗装したい、またすぐに塗り直す予定があるといった特別な理由がない限り、あまり使用されることはありません。

ウレタン塗料

ウレタン塗料はある程度硬度があり、耐用年数は5~8年程度です。弾力性と密着性に優れているという特徴を持つため、ひび割れしにくく、複雑な形状の外壁にも塗りやすいというメリットがあります。

反面、シリコン塗料と比べて耐久力は劣ります。紫外線に弱く、変色も起きやすいというデメリットがあります。また、ウレタン塗料は独特な光沢感のある仕上がりになるため、あまり光沢感が欲しくない方や、ツヤ消しを望む場合は適しません。

シリコン塗料

塗料選びに迷ったときは、シリコン塗料を選んでおけば間違いないと言われるほど、主流になっています。その理由は、価格と耐用年数のバランスがよく、塗料として大きな欠点を持たないからです。

耐用年数は8~15年。耐久性、耐水性、透湿性に優れていて、価格も比較的安価ですので、コストパフォーマンスの高い塗料だと言えるでしょう。

フッ素塗料

耐用年数15~20年と非常に長いのが特徴です。ビルや商業施設での使用がメインになるため、一般家庭での使われることは多くありません。

耐寒性や耐熱性が高いほか、紫外線や酸性雨にも強く、雨で汚れが落ちやすいという特徴も持っています。耐用年数が長く高機能であるため、価格は高くなりますが、塗り替え・メンテナンスの頻度を極力減らしたい。フッ素特有の高級感のある外観に仕上げたいという場合は検討してみましょう。

ラジカル制御型塗料 

ラジカル制御型塗料は比較的新しい塗料になります。「ラジカル」は塗料の主成分となる樹脂の名称ではなく、アクリル樹脂やシリコン樹脂など従来の塗料をベースに特殊な成分を配合することでラジカル塗料になります。ランクとしてはシリコンの方が高く、アクリルの方が低くなります。

耐用年数10~15年と長く、紫外線、酸素、水による塗膜の劣化を防いでくれます。それでいて価格も比較的に安いため、コストパフォーマンスのよい塗料として注目されています。

一方で、まだ新しい塗料であるため、業者によっては扱った経験がなく、対応ができない場合もあります。

外壁塗装は塗料の値段だけでなく、塗装代や足場代、諸経費がかかるものです。耐用年数が短ければ、頻繁に塗り直しや補修が必要になってしまうため、結果としてコストがかかってしまうことになります。そのため、外壁塗装は塗料の価格だけでなく、塗料の耐久性も考慮しながら選ばなくてはなりません。

ご自身の住居環境や外壁の状態などを加味しながら、塗装業者の方と相談するようにしましょう。

外壁と屋根の塗装は一緒にした方がお得になる

外壁と屋根を一緒に塗装すると、足場を組むのが1回で済ませられるため、その足場代を減らすことができます。また、外壁塗装と比較して、屋根単体での施行は割高になります。外壁と屋根を同時に行うことで、使用する塗料の量が多くなる分、割安で塗装を行えるのもメリットです。

そのほか、屋根と外壁とを同時にキレイにできるため、住宅の外観がアンバランスになることもありません。

しかし、いくらお得になるとはいえ、同時リフォームは費用が高額になりますし、工期も長くなるため、実際には屋根と外壁の状況次第で検討するとよいでしょう。

家の外壁に合った塗料は塗装業者に相談しながら決める

ここまで外壁塗装の塗料についての話しをしてきましたが、最終的には塗装業者に相談しながら、住居に適した塗料を選ぶようにしましょう。

塗料と外壁材との相性の判断や、より詳しい塗料の特徴、具体的な価格についてなどは、リフォーム業者と詰めていく必要があります。

後悔のない外壁塗装をするためにも、信用できる塗装業者を見つけ、相談に乗ってもらうようにしましょう。

弊社では、大阪を中心に近畿全域にわたり塗装工事を承っております。無料相談、現地調査のご依頼等、お気軽にお問い合わせください。

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